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佩魯魯.支線故事-第9章



「なななな、何でこんなに暗いのよ~!もっと魔法燈とかあったっていいじゃない。エル・スカーロってのは文明的な街じゃないの~?」

 夜の街路の真ん中で、ペルルは悲鳴を上げた。真夜中近くとはいえ、街路にはポツンポツンとしか街灯がなく、それも薄ぼんやりした光を放つ、古い魔法燈のみだ。昼間とは違う不気味な風景にガタガタと足の震えが止まらない。
「どどどど、どうすりゃいいのよ⁉足の震え止まんないわよ~!あたい、武器ももってないのよ?木彫りの人形が出て来たって戦えるわけないじゃん‼」

 半泣きのペルルを見て、バルフトは笑いながら、
「何言ってるんだ。背中にしょってるのは飾りか?それを使えばいいだろう。」
と指差す。ペルルがあわてて背中を探るとハンマーの柄が手に触れた。前に出してみるとフィレーシア邸で厄介な大量の結晶に囲まれた時、フィレーシアからもらったハンマーだ。
「あ、すっかり忘れてた…これね」
「それで思いっきりぶっ叩けば、木彫りの人形などひとたまりもないさ…さて、そろそろお出ましの時間だな。気をつけろ!」
バルフトの声が少し張りつめる。ペルルもハンマーを構えて辺りを見回す。
と、その肩を後ろからつつかれるのを感じて、ペルルは苦笑いして言った。
「も…もー!止めてよ、トリエルさん‼こんな時にいたずらなんて趣味悪いわよ?」
「私がどうかしましたか?」
ペルルの前で警戒していたトリエルが振り向く。バルフトも右手の少し離れた所にいる。
「え、ええっ⁉…て事は…」
ペルルがゆっくり振り向くと、目の前で不気味な木彫りの人形がこれまた不気味な踊りを踊っている。人形の手足には長い紐が付いており、その先に分銅のような飾りが結わえつけられている。人形が踊って手足を動かすたびに、その飾りがペルルの肩口をつついていたのだ。
しばらくの間、踊る人形を見つめていたペルルだが、踊る人形の顔が目の前に来た途端、
「ひ、ひ、ひぎゃーっ!」
金切声をあげながら、力任せにハンマーをスイングする。乾燥した板を重ねて割ったような音と共に、木彫りの人形は見事に砕け散った。それを合図にしたように周囲からわらわらと木彫りの人形が躍りながら現れる。
「よし!任せろ‼」
バルフトは斧を使って人形たちに致命傷を与えず、器用にペルルの方へ追いこんでゆく。やがて、ペルルの前には人形の長い列ができ上がった。それを片っ端からハンマーで砕きつつ、

「ちょっとおっ!何でっ、あたいの方ばっかにっ、人形をっ、並ばせてんのよっ‼これじゃっ、キリないでしょっ!」
ペルルがバルフトに叫ぶが、バルフトは笑って手を振り、
「がんばれよー。人形はまだまだいるからなー。」
と言いながらトリエルと合流する。トリエルも木彫りの人形相手に奮戦するペルルを見つめ、
「これが少しでも、彼女の気晴らしになってくれればいいのですが…」
とつぶやく。バルフトもうなづきながら、
「大丈夫だろう。かなりいい顔つきになってきたし、目の輝きも大分戻ったようだしな…」
つぶやいた後、視線を空に移し、
「それにしても、冒険者はどうなったのか…光に包まれて消えたと言う事は、エルバーノ王がおっしゃる通り、死んだのではないように思えるし、そう思いたいが…」
「私も…何にしても、その答えはそう遠くない時期に分かるような気がします…」
トリエルも空を見つめ、バルフトと共に、過去幾度も交流のあった不思議な雰囲気を持つ冒険者に思いをはせていた。その時、
「ちょとおっ、あんたたち!なに二人でまったりしてるのよぉっ‼あたいだけに戦わせないで、ちったぁ手伝いなさいよおっ!!」
汗まみれのペルルが、叫びながらハンマーを振り回している。空振りが多いものの、それでも足元には、ハンマーで砕かれた相当な数の木彫りの人形が転がっている。それを見たトリエルとバルフトは、互いに顔を見合わせて微笑みながら、
「おお!すまん、すまん。すっかり忘れてた。」
「申し訳ありません。今行きます!」
各々の得物を手に、ペルルの援護に向かった…

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