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佩魯魯.支線故事-第8章



「えーっ⁉このまま旅に出発するって、風来坊…あんた、そんな急に…」
砕いた結晶を流浪の平原の片隅に廃棄し終わったところで、バルセットが口にした言葉に驚いて、ペルルは思わず甲高い声を出した。
「お手伝いの約束は、フィレーシアさんのお屋敷で起こってる現象が解決するまでって事だったからね。考えてたよりもいろいろあったけど、もう大丈夫だろうし…」
そう言ってバルセットは、ペルルの頭を帽子の上からワシャワシャと撫でながら、
「…君も大分元気を取り戻したみたいだから、僕はお役御免って事でいいでしょ?」
「む~っ‼何一人で勝手に決めてるのよ…あっ⁉」
帽子を戻したペルルが辺りを見回すと、バルセットは既にかなり離れた場所で手を振っていた。
「もーっ、最後まで勝手なんだからぁ‼…でもま、ありがと…」
言葉の最後が聞き取れなかったのかのように、聞き返すふりをするバルセットに、ペルルは舌を出しながら「行け」と合図する。微笑みながら背を向けて歩き出した風来坊の姿は次第に遠ざかり、やがて一つの点となって平原の向こうに消えていった…。

 フィレーシアの屋敷の使用人たちが載った荷車が屋敷へ戻るのを見送った後、ペルルが一人でエル・スカーロの王宮へ戻った頃には、すっかり夜になっていた。
王宮に戻って来たペルルを、衛兵たちも引き留めずに奥へと通す。ほどなくペルルは王の間の前に立った。中へ入ろうとしたところで何か話し声がするのを聞き、あわててノックをする。
「何用だ?」
エルバーノ王の凛とした声が響く。それを聞いて、
「ペルルでぇす。フィレーシアさんのお屋敷の不思議な現象が全て解決したから戻って来ましたぁ。」
ペルルも大きめの声で報告する。ほどなくエルバーノ王が自ら扉を開けて彼女を迎えた。
「おお、戻ったか!フィレーシアからも、解決の報告を受けてはいたが、そなたが騒動のもとになった結晶の欠片を廃棄して戻るまで、気をもんでいたのだ。さあ、中へ入るがいい。」

 王の間の中へ入ると、見覚えのある一組の男女がいる。二人を見たペルルは思わず、
「あれっ⁉トリエルさんにバルフトさんじゃん‼」
大声を出してしまった。その声の大きさに驚いて、トリエル、バルフトも思わず振り向く。
「おっ、おまえは冒険者にくっついてた…えっと…そうそう、ペルルじゃないか‼」
「エルバーノ王から伺いました…冒険者様に関しまして、何と申してよいやら…」
悲しげに俯くトリエルを見て、ペルルも思わず顔が歪むが、すぐにニカッと笑い、
「なぁに言ってんの!あいつの無茶に振り回される日々から解放されて、せいせいしてるわよ。それより、旅の騎士二人がどうして王宮に?王様の力を借りなきゃならない事でも?」
と問うペルルに、バルフトは少し動揺したような様子を見せて、
「い、いや、我々だけでも解決できなくはないんだが…なあ、トリエル?」
と言うのに対し、トリエルは落ち着いた様子で、
「ええ、街の方たちから聞いたある事件に関して、王様に何らかの対策を講じてほしいとお願いに上がったところだったのです…」
と微笑む様子を見つめながら、ペルルは彼らと会うたびに気づいていた、何か秘密を隠している雰囲気を感じ取ったが、エルバーノ王が新たな会話を切り出したため、追及を止めた。
「フィレーシア邸の怪異だけでも十分特異な事件だったのだが、彼らからの報告では、夜半に街の各所で木彫りの人形が現れては不気味に踊り狂う事件が発生しており、その不気味な踊りに悩まされて眠れない住人が続出していると言うのだ…ちょうど夜も更ける頃だ。戻ってきたばかりで悪いのだが、バルフト、トリエルと共に事件を解決してはもらえんか?」
「ちょ、ちょっと待って。この事件に関してはバルフトさんとトリエルさんがいりゃ大丈夫でしょ⁉それに…あたい、踊る人形みたいな怖い系のものは勘弁してほしいんだけど…」
エルバーノ王に頭を下げられても、幽霊や妖怪の類はどうしても無理だ。ペルルは尻込みして断ろうとする。が、
「何言ってるんだ‼一つ怪事件を解決したんだろ?だったら一つも二つも同じじゃないか。ほら、行くぞ!」
と襟首をバルフトにつままれたかと思うと、ペルルはヒョイと彼の小脇に抱えられ、そのまま王の間から退出する。あっけにとられてしばらくなすがままだったが、ハッと我に返り、
「ぎゃ~っ、離せ~!」

と抵抗するのも虚しく、問答無用でエル・スカーロの夜の街路へ連れ出されて行った…

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