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佩魯魯.支線故事-第7章



「ふぃ~!出るわ出るわ、犯人の奴、どれだけしかけてたのよ⁉」
ペルルの半ば呆れたような声が響く。大広間の探索を始めて約一時間、ペルルたち三人の足元には壁や床から発見された悪夢の結晶がうず高く積まれていた。
「一個だけじゃないとは思っていたけど、まさかこんなにしかけられてたとは…」
バルセットも数の多さに驚いている。フィレーシアが結晶を魔法で無力化しながら、
「とりあえず、悪夢を見させる邪気の放出は止めましたので大丈夫だとは思いますが、念のため、中庭に出しておきましょうか。」
結晶の管理方法を提案するのを聞いて、ペルルは機敏な動作で結晶を集めて抱え上げ、バルセットにも持たせて早くも運び出そうとしている。 「おっしゃ、中庭ね!どこから出るの?」
「中庭へは、そこにあるドアから出られますから、どうぞ。」
フィレーシアの言葉に従って、ペルルが中庭へ通じるドアを開け、外へ出ようとした瞬間、
「ふんぎゃーっ‼」
ドアの向こうからなだれ込んで来た何かに押し流され、埋まってしまった。あわててバルセットが掘り起こして助ける。
「大丈夫か⁉しっかりして!…何だこれは⁉これも…結晶⁉フィレーシアさん‼」
なだれ込んできたのは悪夢の結晶ほど大きくはないが、おびただしい数の赤黒い結晶だった。呼ばれて駆け寄って来たフィレーシアは、その結晶を見て心底驚いた表情で立ち尽くす。
「し、侵食の結晶⁉」
気がついたペルルが外を見ると、中庭は一面結晶で埋まり、それが室内へ押し寄せてくる。
「わっ⁉何よこれぇっ‼」
それだけでなく、室内になだれ込んだ結晶が次々に増殖して部屋を埋め尽くそうとしていた。
「こうしちゃいられない‼フィレーシアさん!この結晶も無力化する事できますか?」
「あ…は、はいっ‼」
バルセットの言葉に我に返った様子のフィレーシアが小声で呪文を唱え、大きく手を振ると、部屋の中にある赤黒い結晶は増殖を停止した。
「侵食の結晶は粉々に砕くと増殖できなくなります。今のうちに破壊してください‼」
「よし!結晶を砕くよ!ペルルも手伝って‼」
「って、言われたって、あたい武器も何も持ってないわよ⁉」
おろおろするペルルを見たフィレーシアが小声で呪文を唱えると、屋敷のどこかから大きなハンマーが飛んで来て、その右手に収まった。
「それなら使いこなせますか?」
尋ねるフィレーシアに、ペルルは両手でハンマーを構えながら、
「重すぎないし、柄も長くて振り回しやすいじゃん。上等!んじゃま、ひと暴れさせてもらいましょ…うぉりゃぁぁぁあああっ!」
と言うが早いか、部屋にあふれた結晶を次々と粉砕してゆく。その目はいつしか、失っていた活力を取り戻しつつある。バルセットはそれに気づき、ほほ笑んだ。
あっという間に広間の中に会った結晶を砕き切って、ペルルとバルセットが中庭に躍り出てからしばらくの間、フィレーシアの屋敷の外まで結晶を砕く音が響き渡っていた……
「ぜーっ、ぜーっ…これで…結晶は全部…砕き切れたのかしら?」
結晶と格闘を始めて三時間後、中庭を埋めていた侵食の結晶の増殖をフィレーシアの魔法で止め、それらをペルルとバルセットが粉砕した結果、すべての結晶を砕く事に成功した。ペルルだけでなく、バルセットとフィレーシアも少し離れた所で息を切らして疲れ切っている。
「はぁっ、はぁっど…どうやらそのようだね…いやぁ、疲れた…ところで、これ…どうする?」
バルセットが汗を拭きながら尋ねる。床に座り込んだフィレーシアが辺りを見回すと、砕いたかけらがうず高く積もっている。
「はあ…そうでした。砕いても細かくなるだけで、量は変わりませんものね…屋敷の中に置いておくと、邪魔な上に美観を損ねますし…」
頬に右手を当てて考え込むフィレーシアに、ようやく立ち上がったペルルが近づき、
「砕いて増えなくなったっつっても、何が起こるかわからないから、ここに置きっぱはマズいわね。やっぱ、街からなるべく離れた場所へ放り出すに限るっしょ?」
と両腕を腰に当てる。それを見てバルセットも立ち上がってフィレーシアに近づき、
「よし、それじゃ、砕いたかけらを一か所に集めるところから取りかかろうか。部屋の物陰や、庭の隅に残さないようにね。」
三人は散開して、屋敷中に散らばった結晶のかけらを集め、数時間後には麻袋数十個に詰めたかけらを数台の荷車に乗せ終えていた。

 屋敷の使用人に荷車の御者をやってもらい、ペルルはその横に座りながら、
「じゃあ、お屋敷の人と荷車借りるわね。結晶捨て終わったら、あたいたち、お屋敷には戻らずに歩いて街に帰るから…あ、そうそう、これ返しとくね。」
ペルルは結晶を砕くのに使ったハンマーをフィレーシアに渡そうとするが、彼女は首を振り、
「それはペルル様に差し上げます。これからの冒険に役立てていただければ…その方が、ハンマーも活躍できるでしょう…それではお気をつけて!」
フィレーシアに見送られ、荷車は屋敷を出発し、街の外へ出るべく大きな通りに出た。と、その時、ペルルは通りに立って荷車を見つめる女性に気がついた。荷車が近づくにつれて 険しい表情でにらみつけているのがわかる。そして荷車が彼女のそばを通り抜ける際、聞こえてきた言葉に、ペルルは耳を疑った。
「ちっ!イブリン…あのかっぺ娘が‼」
思わず振り返る。が、その女性の姿は煙のように消えていた…

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